京都の児童公園の記憶
Murasakino-Miyanishi Park


 紫野宮西公園
(むらさきのみやにしこうえん)
所在地: 京都市北区紫野宮西町21
公園種別: 街区公園
開園面積: 1854㎡ ※現在の面積と違う可能性もあります。
設置年月日: 1935(昭和10)年5月14日
   ※公園名から設置年月日まで京都市情報館「京都市の公園一覧」(2024年3月31日現在)参照。

国土地理院・2020年9月8日の空中写真

2025

(c)OpenStreetMap contributors 2025年11月現在の地図を加工
2025年11月現在の配置

すべり台(金属製)
ブランコ(2連)
鉄棒(2連)
山…山型遊具
 ※山型遊具に隣接した砂場あり
ス…スプリング遊具(ウマ)
ロ…ロッキング遊具(飛行機)
ど…動物の象形遊具(ゾウ)
A…レーシングカー型遊具
B…古いベンチ
藤棚
地…地蔵堂
水…手洗い場
…トイレ


(2025年11月) 山型遊具 東入口付近から西の方向

(2025年4月) 山型遊具 南西方向


(2025年11月) ブランコ 北東方向

(2025年4月) レーシングカー型遊具 左にブランコ 北西方向


(2025年11月) 象形遊具(ゾウ)

(2025年11月) レーシングカー型遊具 左奥は山型遊具隣接の砂場


(2025年11月) スプリング遊具(ウマ)、ロッキング遊具(飛行機)

(2025年11月) スプリング遊具、ロッキング遊具 南西方向
左奥に藤棚、右奥に地蔵堂


(2025年11月) 古いベンチ 奥に鉄棒、すべり台

(2025年11月) 中央南から北西方向 左奥に藤棚




近くにある紫野柳公園と並んで、北区で最も古い公園です。紫明通と堀川通の交差点の北東に位置し、西半分のほとんどは広場で、東や北に遊具が集まっています。土木学会が選奨した「戦前竣工の京都市児童公園群」13公園のひとつでもあります。

動物の象形遊具(ゾウ)は古く、馬場公園にも同じゾウがいました。塗料の剥げた跡を見ると外側は青みが濃い水色、その内側は薄い水色、さらに内側は黒っぽい色(素材の色?)になっており、以前は薄い水色だったのでしょう。2009年頃までには既に濃い水色になっているようです。
 (写真は2025年4月)

レーシングカー型遊具も今は希少な存在です。なぜか上記のゾウと共にある例が他に3公園、馬場公園と、富小路殿公園と桜島公園にありました。富小路殿と桜島では既に撤去され、馬場も全面改修に入ったため、レーシングカーもゾウもこの紫野宮西公園以外の現存は京都市内では確認できていない状態です(ゾウは須磨浦公園など他県にはいるようです)。なおレーシングカーのハンドルは昔の富小路殿では回すことができましたが、近年の紫野宮西や馬場では回せない(わざと固定された?)ようになっています。

北東にあるひときわ古い構造物は、ベンチのようです。京都市緑のボランティアセンターの発行物によるとこれは掲揚台だと紹介されていましたが、ポールやそれを接続する金具はなく、後述のように2010年代前半頃までは別の場所に掲揚台があったので、こちらは掲揚台ではないかもしれません。紫野柳公園のラジオ塔周辺のような、大きな一連の構造物の一部を構成していた過去を想像したくなります。
(写真は2025年11月)

北西にはかつてちびっこプール(1974年度開設)があり、その北側の道路の近くに古い掲揚台(下鴨森が前公園のものによく似ており、同様にポールを支えるための金具つき)がありましたが、いずれも2013~2016年の間に撤去されました。プールの跡地には2016年頃までにスプリング遊具とロッキング遊具が、2018~2020年の間にはすべり台が新設されました。地蔵堂はかつて公園南西にありましたが、2025年頃に今の位置で建て直されました。他に細かいところでは、山型遊具の土管部分は2009年頃には白色(ベージュ?)だったのが2013年頃までに紺色に変わっています。


(参考資料・参考サイト)
京都市発行の公園関係資料、住宅地図、国土地理院地図・空中写真
OpenStreetMap、Google ストリートビュー、Google Earth
京都市緑のボランティアセンター(2020年)
日常旅行日記(2019年)
張家港でぽんぽん(2021年)
キタキタ!(2022年)
キタキタ!(2024年)
BESANの歴史探訪(2023年)



文章の記述日:2025年11月12日
京都の児童公園の記憶
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