京都の児童公園の記憶
Takahara Park


 高原公園
(たかはらこうえん)
所在地: 京都市左京区田中西高原町4,京都市左京区田中北春菜町8
公園種別: 街区公園
開園面積: 3538㎡ ※現在の面積と違う可能性もあります。
設置年月日: 1938(昭和13)年5月24日
   ※公園名から設置年月日まで京都市情報館「京都市の公園一覧」(2024年3月31日現在)参照。

国土地理院・2020年9月8日の空中写真

2025

(c)OpenStreetMap contributors 2025年6月現在の地図を加工
2025年6月現在の配置

すべり台(コンクリート製・幅広・小)
シーソー
ブランコ(2連)
鉄棒(2連)
ジャ…ジャングルジム(ドーム型)
ロ…ロッキング遊具(アシカ)
健1…健康遊具(背伸ばしベンチ)
健2…健康遊具(ぶら下がり器)
健3…健康遊具(腹筋ベンチ)
A…総合遊具
B…噴水
C…日時計
砂場
屋…屋根付き休憩所
地…地蔵堂
水…手足洗い場
…トイレ


(2025年6月) 北東方向 総合遊具とブランコ

(2025年6月) 南西方向 総合遊具とジャングルジム


(2025年6月) ロッキング遊具 奥にシーソー、ぶら下がり器

(2025年6月) 砂場、すべり台、ロッキング遊具 奥に日時計


(2025年6月) シーソー、ぶら下がり器 東方向

(2025年6月) 右に鉄棒、ブランコ 左に総合遊具


(2025年6月) 噴水 奥にすべり台

(2025年6月) 手足洗い場、屋根付き休憩所




1938年設置の古い公園ですが、2022年に大幅に再整備されました。東西に長く、新しい遊具が東に集まり、西には広場があります。

最も目を引くのは、北東にある青い総合遊具でしょう。階段または壁伝いに上れて、すべり台は幅広く凹凸あり。3匹の魚は動かせるようになっています。すべり台の下側は子どものための屋根付き休憩所のようになっており、この青い「屋根」はやや透き通っていて外側の様子もわかるので、雨が降ったら水が流れるのを観察したり、雨音を楽しむこともできるかもしれません。
 

高原公園は2019年に土木学会が選奨した京都の「土木遺産」13公園の1つにあたります。この土木遺産の公園に関する情報は極めて少なく対象の公園に行っても何の説明もないことが多いのですが、この公園には西入口に土木遺産であることを示すプレートがあり、噴水の横には土木遺産に関する説明板があります。ここでの古い構造物として代表的なものは、噴水(写真左)と日時計(写真右)でしょう。噴水のほうは2020年の土木学会誌では「水飲み場」と呼ばれています。
 

遊具は2022年にほとんどが入れ替わりましたが、アシカのロッキング遊具と2連ブランコ(ともに2010~2013年頃設置?)は場所は移りましたが外見は変わらないので、同じものが残ったのかもしれません。他の遊具(砂場や健康遊具も含む)や屋根付き休憩所は再整備時(2021~2022年頃)に新設されています。

2021年以前にあってなくなったものとしては、南東にジャングルジム(全体がゾウのような形で、紫野柳公園に同じものあり)、北東に汽車のコンクリート製遊具(西の京公園に同じものあり)、コンクリート製のすべり台(今のより高く、かつての標準型)、2連ではない1つだけのブランコがありました。また、現在の砂場の位置よりやや東に、ちびっこプール(1973年設置)の跡がありその枠がそのまま砂場として使われていました。


(参考資料・参考サイト)
京都市発行の公園関係資料、住宅地図、国土地理院地図・空中写真
OpenStreetMap、Google ストリートビュー、Google Earth
関西エリアの土木遺産
日常旅行日記(2021~2023年)
BESANの歴史探訪(2023年)



文章の記述日:2025年6月22日
京都の児童公園の記憶
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