京都の児童公園の記憶
Rakushi Park


 楽只公園
(らくしこうえん)
所在地: 京都市北区紫野花ノ坊町,京都市北区鷹峯旧土居町
 →※移転後の所在地は京都市北区紫野北花ノ坊町
公園種別: 街区公園
開園面積: 1710㎡ ※現在の面積と違う可能性もあります。
設置年月日: 1951(昭和26)年3月31日
   ※公園名から設置年月日まで京都市情報館「京都市の公園一覧」(2024年3月31日現在)参照。

国土地理院・2020年9月8日の空中写真

2025

(c)OpenStreetMap contributors 2025年11月現在の地図を加工
2025年11月現在の配置

すべり台(金属製)
ブランコ(2連)
鉄棒(3連)
山…山型遊具
 ※山型遊具に隣接した砂場あり
ク…クライミング遊具(ザイル型)
ど1…動物の象形遊具(親子ライオン)
 ※親子ライオンは、山型遊具に隣接した砂場の中
ど2…動物の象形遊具(ブタ)
ど3…動物の象形遊具(ライオン)
ど4…動物の象形遊具(ウサギ)
ど5…動物の象形遊具(ゾウ)
A…壁アート
B…壁アート
C…壁アート(トラの絵・両側に水栓柱あり)
D…石碑「全国水平社創立記念碑」
屋…屋根付き休憩所
…トイレ


(2025年11月) 左にクライミング遊具、右に山型遊具、奥にブランコ

(2025年11月) ブランコ、山型遊具、右に3連の鉄棒 南西方向


(2025年11月) 山型遊具の手前は砂場、その中に親子ライオン

(2025年11月) 象形遊具(親子ライオン) 親の顔の下に子ライオン


(2025年11月) 象形遊具(左からゾウ、ウサギ、ライオン、ブタ)

(2025年11月) 象形遊具(左からウサギ、ライオン、ゾウ)


(2025年11月) 象形遊具(ブタ)

(2025年11月) すべり台 左に壁アート(トラの絵) 南の方向


(2025年11月) 南の壁アート 公園東側から北西方向
奥はトイレ 右奥に北の壁アートも見える

(2025年11月) 壁アート(トラの絵) 右奥は休憩所 西の方向


(2025年11月) 南の広場から北の方向 奥に休憩所や山型遊具

(2025年11月) 石碑「全国水平社創立記念碑」 西の方向




京都市の資料では1951年設置となっていますが、現在の公園は1975~82年頃に移転された、比較的新しい公園です。1960年代には現在より北西の、紫野花ノ坊町と鷹峯旧土居町にまたがった場所(現在の「楽只館」を含む)で南北に長めの公園でした。(なお、その楽只館付近の西側の石垣には後から補修された部分があり、旧公園につながる階段だった可能性があります。)それが1970年代には建物が建てられていって公園ではなくなり、南東の現在地(紫野北花ノ坊町)では1982年頃までに新しい楽只公園として整備されました。

クライミング遊具はおそらく2007~2008年頃に設置されました。石碑の設置は2022~2023年頃で、別の場所から移されてきたものです。すべり台は、コンクリート製だったのが2022~2025年の間に金属製に代わりました。他の多くの遊具は、公園移転後からずっとあるものと思われます。

象形遊具は個性的な5体の動物です。抽象的な形のゾウは三条坊町公園壬生檜公園にもおり、岩倉中町公園には同じゾウもライオンもいます。ブタは小さい子も乗れる低さで、角ばったウサギは2本の足で立っています。

少し離れた砂場には親子ライオンがいます。頭に取っ手がついており、下に隠れた子ライオンとともに砂場を見守っています。しかし公園内の掲示によると、この親子ライオンと山型遊具と鉄棒はまもなく撤去され、2026年3月までに新しい複合遊具と鉄棒が設置されるとのこと。公園東隣の建物も今は無くなって広範囲で更地になっており、今後はまただいぶ違った景色になっていきそうです。



(参考資料・参考サイト)
京都市発行の公園関係資料、住宅地図、国土地理院地図・空中写真
OpenStreetMap、Google ストリートビュー、Google Earth
日本1000公園(2020年)



文章の記述日:2025年11月24日
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