京都の児童公園の記憶
Ane-Bojo Park


 姉坊城公園(わかくさ公園)
(あねぼうじょうこうえん)(わかくさこうえん)
所在地: 京都市中京区西ノ京池ノ内町26-25,京都市中京区西ノ京勧学院町3-2他
公園種別: 街区公園
開園面積: 1636㎡ ※現在の面積と違う可能性もあります。
設置年月日: 1950(昭和25)年8月10日
   ※公園名から設置年月日まで京都市情報館「京都市の公園一覧」(2024年3月31日現在)参照。

国土地理院・2020年8月19日の空中写真

2025

(c)OpenStreetMap contributors 2025年10月現在の地図を加工
2025年10月現在の配置

すべり台1(コンクリート製)
すべり台2(コンクリート製・幅広・小)
ブランコ(2連)
鉄棒(3連)
ど1…動物の象形遊具(ラクダ)
ど2…動物の象形遊具(リス)
ど3…動物の象形遊具(ゾウ)
コ…コンクリート製遊具(トンネル)
プール(ちびっこプール)
地…地蔵堂
水1…水栓柱
水2…手洗い場
…トイレ


(2025年10月) ブランコ、すべり台 北西方向

(2025年10月) トンネル遊具、鉄棒 奥にプール


(2025年10月) 象形遊具、すべり台 南東方向

(2025年10月) 象形遊具(ラクダ)


(2025年10月) 象形遊具(リス)

(2025年10月) 象形遊具(ゾウ)


(2025年10月) ちびっこプール 南東方向

(2025年10月) ちびっこプール 北西方向




1950年設置の公園です。北側の姉小路通と、西側の坊城通、東側の美福通に囲まれています。この西の通りを坊城通に含めない見解もあるようですが、公園名は「姉小路と坊城の角なので姉坊城」との認識で、まあ間違いではないでしょう。

動物の象形遊具は、ラクダ、リス、ゾウの3体。ラクダは南田公園菖蒲園公園などと違い、頭と頬がヒツジのようにでこぼこしています。ゾウも馬場公園の鼻を上げたタイプではなく下がっています。リスもあまり見かけず、3体ともやや珍しいタイプなのかもしれません。

ちびっこプール(1974年度開設)は春栄公園のものと同様、設備がひととおり残っている貴重なものです。枠は他のちびっこプールと比べてやや濃い青色をしています。2025年の夏でもまだ使われていたようです。

すべり台は、金属の部分が他の公園のものと違うタイプになっています。左は姉坊城公園(2025年10月)、右は三条坊町公園(2025年5月)のすべり台です
 
右の三条坊町公園のものは西陣公園烏帽子公園などとも同じ形で、京都の古くからのコンクリート製すべり台としては「標準型」といえるかと思います。これに対して姉坊城公園のものは、最上部の柵の形状が違う、はしごの踏み板の手前側が折れ曲がっておらず薄いシンプルな板状になっている、踏み板が多く9枚もある、といった違いがあります。「標準型」は踏み板は7枚、同じ形で6枚と少ない春栄公園のような例もあり。他には馬場公園のすべり台の金属部分はだいぶ違った形状をしています。

北のほうのすべり台(小)と水栓柱の間にはかつてスプリング遊具が2体(クジラとラッコ)いましたが、2022~2024年の間にいなくなりました。しかし公園外側に掲示してあった通知によると、2025年10月~2026年1月の間にスイング遊具(ロッキング遊具)を新設するとのことでした。ちょうどクジラとラッコがいたあたりに工事用の目印?があったので、そこに設置されるのかもしれません。


(参考資料・参考サイト)
京都市発行の公園関係資料、住宅地図、国土地理院地図・空中写真
OpenStreetMap、Google ストリートビュー、Google Earth
千宗室・森谷尅久『京都の大路小路』
まもっぷ(2015年頃?)
そうだ! 公園に行こう!!(2022年)
日本1000公園(2024年)



文章の記述日:2025年10月30日
京都の児童公園の記憶
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